CLAUDE.mdの書き方完全ガイド|Claude Codeを自分専用AIに変える設定術
「Claude Codeを使ってみたけど、なんか普通のAIと変わらない気がする…」
そう感じているなら、CLAUDE.mdを書いていないことが原因かもしれません。
Claude Codeはフォルダを開いて起動しただけでは、素のAIと大差ありません。
でもCLAUDE.mdというファイルを1つ書くだけで、状況は一変します。
AIが:
- あなたの仕事の文脈を理解した上で動いてくれる
- 毎回ゼロから説明しなくてよくなる
- 「この人はどういう人で、何のためにAIを使っているか」を常に把握した状態で応答する
- 複数のAIエージェントを部署ごとに組織化できる
本記事では、CLAUDE.mdの基本構成・書き方・実例を完全解説します。
Claude Codeを使い始めた初心者から、マルチエージェント構成を組みたい上級者まで、すべて網羅した保存版ガイドです。
💡 この記事でわかること
✅ CLAUDE.mdとは何か(役割・効果・仕組み)
✅ 基本テンプレートと各セクションの具体的な書き方
✅ マルチエージェント組織として活用する方法
✅ よくある失敗パターンと対処法
✅ すぐ使えるコードスニペット付き

CLAUDE.mdは、Claude Codeが起動時に自動的に読み込むマークダウン形式の設定ファイルです。
Claude Codeはプロジェクトのルートディレクトリに CLAUDE.md が存在する場合、最初に読み込みます。
つまり、このファイルに書いた内容がAIへの「最初の指示」かつ「常時有効な設定」になるわけです。
一言で言えば、CLAUDE.mdはAIを「汎用ツール」から「自分専用アシスタント」に変えるファイルです。
| 比較項目 | CLAUDE.mdなし | CLAUDE.mdあり |
|---|---|---|
| 文脈の引き継ぎ | 毎回ゼロから説明が必要 | 最初から文脈を把握して動く |
| 役割の一貫性 | 会話ごとにキャラが変わる | 一貫した役割・スタンスで動く |
| スキル呼び出し | 毎回長い指示文が必要 | /コマンドで即呼び出せる |
| チーム展開 | 個人にしか使えない | 複数エージェントで組織化できる |
| 禁止事項の管理 | AIが意図しない行動を取りやすい | 禁止事項を明記してリスクを防ぐ |
Gitで管理するプロジェクトにCLAUDE.mdをコミットしておけば、チーム全員が同じ設定でClaude Codeを使えるという利点もあります。

① 役割固定の力(ペルソナ設定)
CLAUDE.mdでAIの役割・ペルソナ・行動指針を定義することで、Claude Codeは会話の最初から適切なモードで動き始めます。
「あなたは経験10年のシニアエンジニアです」と書けば、技術的な質問に専門家として答えてくれます。
「あなたはマーケティング部長です」と書けば、施策の提案を部長視点で考えてくれます。
さらに重要なのが禁止事項の定義です。
「絶対にしてはいけないこと」をCLAUDE.mdに明記することで、AIが勝手にファイルを削除したり、意図しない処理をするリスクを大幅に下げられます。
💡 役割定義のコツ
役割定義は具体的に書くほど効果的です。「AIアシスタント」ではなく「副業・フリーランス支援を専門とするコンサルタント。日本の税務・労働法を熟知しており、本業を持つ会社員が安全に収益化できるよう伴走する」のように、専門領域・知識・スタンスまで書きましょう。
② 記憶の力(コンテキスト共有)
Claude Codeは会話ごとにリセットされますが、CLAUDE.mdに書いた内容は常に読み込まれます。
プロジェクトの背景・過去の決定事項・禁止事項などを書いておけば、毎回説明しなくても伝わります。
例えば「このプロジェクトはWordPressとNotionを連携させているが、Notion経由のWP投稿は品質が落ちるため禁止」と書けば、AIは自動的にその制約を守って動きます。
③ スキル展開の力(/コマンド定義)
CLAUDE.mdには「利用可能なスキル」として/コマンド形式のショートカットを定義できます。
よく使う作業を/コマンドで定義しておく例:
/write-article— SEO記事執筆モードで起動(文字数・画像・FAQ基準を自動適用)/review— コードレビューモード(セキュリティ・パフォーマンス・可読性を評価)/morning— 朝のルーティン(昨日の進捗確認→今日の優先タスク3件提示)/sns-post— 記事からX/Instagram/note用の投稿文を自動生成
これにより、長い指示を毎回書く必要がなくなり、ワンコマンドで複雑な作業を開始できます。

CLAUDE.mdの構成に決まったフォーマットはありませんが、以下の7セクションを入れると効果的です。
📋 CLAUDE.md 基本テンプレート(コピー推奨)
# [エージェント名 / プロジェクト名] ## 役割定義 あなたは〇〇です。[具体的な役割・専門領域・スタンスを3〜5行で] ## プロジェクト概要 [プロジェクトの目的・背景・重要なコンテキスト] ## 主な業務 - タスク1 - タスク2 - タスク3 ## 行動指針 - 原則1(どう判断するか) - 原則2(何を優先するか) - 原則3(どのトーンで話すか) ## 制約・禁止事項 - してはいけないこと1 - してはいけないこと2 - ユーザー承認なしに実行しないこと ## 利用可能なスキル - `/スキル名` — スキルの説明(参照: skills/filename.md) ## 出力形式 [返答の言語・スタイル・フォーマットの指定]
このテンプレートをベースに、自分のプロジェクトや用途に合わせてカスタマイズしてください。
「役割定義だけ」の10行CLAUDE.mdでも、ないよりはるかに効果があります。

① 役割定義:最も重要なセクション
役割定義はCLAUDE.mdの核心です。ここを雑に書くと、AIの振る舞いが一貫しません。
❌ NG例
あなたはAIアシスタントです。
私の仕事を手伝ってください。
✅ OK例
あなたは副業・フリーランスを支援するコンサルタントです。日本の税務・労働法を熟知し、本業を持つ社会人が安全・確実に月3〜10万円の副収入を得られるよう伴走します。過大な期待を持たせず、現実的な計画を重視します。
② 行動指針:具体的な状況→対応を書く
行動指針はAIがどう判断するかのルールを定義します。
曖昧な表現ではなく、「〜な場合は〜する」という具体的な条件付きルールを書くのがコツです。
| ❌ 曖昧な表現 | ✅ 具体的な表現 |
|---|---|
| ユーザーの立場に立って考える | 回答の最後に必ず「次のアクション」を1つ提示する |
| 丁寧に答える | 専門用語には必ず()で補足説明を入れる |
| 簡潔に答える | 箇条書きで3点以内に絞る。理由を求められたときのみ詳細説明する |
③ スキル(/コマンド):詳細はファイルに分ける
スキルは繰り返し使うタスクをテンプレート化するものです。
CLAUDE.mdには「どんなコマンドがあるか」だけ書き、詳細な手順は skills/ フォルダの専用ファイルに書くのがベストプラクティスです。
📋 スキル定義の例(CLAUDE.md内)
## 利用可能なスキル - `/write-article` — ブログ記事執筆(参照: skills/blog-article.md) - `/morning` — 朝のルーティン実行(参照: skills/morning-routine.md) - `/sns-post` — SNS投稿文生成(参照: skills/sns-amplify.md)
スキルファイルを分けることで、CLAUDE.md本体が肥大化せず、スキルの更新も容易になります。

CLAUDE.mdの真価が発揮されるのが、マルチエージェント構成です。
複数のフォルダを作り、それぞれに異なる役割のCLAUDE.mdを配置することで、AIを会社組織のように運用できます。
📋 マルチエージェント構成の例
company/
├── CLAUDE.md ← 会社全体の方針・価値観
├── ceo/
│ └── CLAUDE.md ← CEOエージェント(全部門統括・戦略立案)
├── marketing/
│ ├── CLAUDE.md ← マーケティング部長(集客・コンテンツ戦略)
│ ├── blog/
│ │ └── CLAUDE.md ← ブログチーム(記事制作・SEO・WordPress公開)
│ └── sns/
│ └── CLAUDE.md ← SNSチーム(X・Instagram・note)
├── development/
│ └── CLAUDE.md ← 開発エージェント(実装・コードレビュー)
└── hr/
└── CLAUDE.md ← 人事エージェント(採用・評価)
この構成のポイント:
- 上位の CLAUDE.md ほど「方針・価値観・全体像」を書く
- 下位の CLAUDE.md ほど「専門スキル・具体的な手順・ツール」を書く
- 各部門フォルダで Claude Code を起動するだけで、その部門として動く
- CEOフォルダで起動すれば、全部門を統括するCEOとして動く
💡 実際の運用例
筆者はClaude Codeで7部門のマルチエージェント組織を構築しています。
CEOエージェントが各部門に指示を出し、マーケティング→ブログ→SNS告知→動画化のパイプラインを自動化。
週3本のブログ記事とSNS投稿をほぼ自動で運用しています。
詳細は「Claude Codeで変わる仕事術」の記事も参照してください。
⚠️ 注意
マルチエージェント構成では、上位の CLAUDE.md が下位のエージェントにどう指示を出すかを明確にしておく必要があります。「指揮系統」「依頼フォーマット」「出力ルール」を定義しておかないと、エージェント間で矛盾が生じることがあります。
マルチエージェント構成を始める3ステップ
- ルートにCLAUDE.mdを作成:会社全体の方針・価値観・組織構造を書く(50〜100行)
- 役割フォルダを作成:
marketing/、development/などのフォルダを作り、それぞれにCLAUDE.mdを配置する - 各フォルダでClaude Codeを起動する:
cd marketing/ && claudeで起動するだけで、そのフォルダのCLAUDE.mdが読み込まれ、マーケティング部長として動く
最初は「CEO」と「1部門」の2フォルダだけでOKです。使いながら部門を増やしていきましょう。

| NGパターン | 問題点 | 改善策 |
|---|---|---|
| 役割を書かない | AIが汎用モードで動き、専門性が発揮されない | 最初に具体的な役割を3〜5行で定義する |
| 指示が曖昧 | 「良い感じに」「丁寧に」は効果ほぼゼロ | 「箇条書きで3点以内」「結論を最初に述べる」と具体化 |
| 内容が多すぎる | 読み込みに時間がかかり、優先度が不明確に | 1ファイル500行以内を目安。詳細はskillsへ分離 |
| 更新されていない | 古い情報でAIが動き、実態と矛盾が生じる | プロジェクトの変化に合わせて定期更新する |
| 禁止事項がない | AIが意図しない操作を実行してしまう | 「制約・禁止事項」セクションを必ず追加する |
| 1ファイルに全部書く | CLAUDE.mdが肥大化して管理しにくくなる | 詳細スキルはskills/フォルダに分けてリンク参照 |
💡 CLAUDE.md改善の黄金ルール
最初から完璧なCLAUDE.mdを書こうとしないことが最重要です。
まず最小限の役割定義だけ書いて使い始め、「AIが期待通りに動かなかった瞬間」に設定を追加・修正する。
この繰り返しで、あなたの仕事に完璧にフィットしたCLAUDE.mdが育っていきます。
まとめ:CLAUDE.mdはAIを「チーム」に変えるファイル
CLAUDE.mdは、Claude Codeを「使えるツール」から「頼れる専属チーム」に変える最重要ファイルです。
今すぐ実践できる3ステップ:
- 今日:役割定義だけを書いた最小CLAUDE.mdを作る(10行でOK)
- 今週:「AIが期待通りに動かなかった」たびに設定を追加・改善する
- 今月:スキルファイルを分離し、マルチエージェント構成を試す
まずは小さく始めてみましょう。役割定義だけを書いた10行のCLAUDE.mdでも、Claude Codeの使い勝手は劇的に変わります。
- ✅ CLAUDE.mdは役割定義・行動指針・スキル定義を書くファイル
- ✅ 具体的・条件付きの指示が効く(「丁寧に」ではなく「〜の場合は〜する」)
- ✅ 詳細はスキルファイルに分けて、CLAUDE.mdはシンプルに保つ
- ✅ マルチエージェント構成でAI組織を作れる
- ✅ 使いながら改善するのがベストプラクティス
